弁護士有本真由の日記

投稿日時:2011/04/07(木) 19:33rss

適正手続 [裁判]

 人生初のブログに挑戦です。新人弁護士の戯れ言と思ってお聞き流しくださいませ。

 最近ボスが適正手続について論じているので私も一言述べてみようかと思います。

 いきなり大上段からの物言いですが、日本人というのはとかく制度を作るのが苦手のような気がします。今の制度も西洋から導入したものにツギハギしてきたものだらけです。法律にしろ司法制度改革にしろ民主党政権の唱える二大政党制にしろ明治期から相変わらず同じことをしている気がします。諸外国が試行錯誤を重ね様々な犠牲を払って作ってきた制度を、その歴史も趣旨も哲学も知らずに持ってきてそれでよしとしてしまう傾向があるようです。しかも、どちらかというとその制度の運用が重要であるにもかかわらず、制度を移植すればそれで足ると考えているふしすらあります。

 適正手続というのもそうした制度の一つだと思います。裁判官も検察官も常に真実発見、適正処罰の方向で動けば適正手続はいりません。そして実際そのような方々がほとんどなんだと思います。けれども、大阪の例にしろ菅家さん事件にしろ折にふれてそうではない結果に遭遇します。数は少なくとも、それは本来起こってはならないことです。起こってはならないのですが、人間が扱うからには起こってしまう。制度や物づくりというのは、起こってはならないことから眼を背けずに、起こる可能性を踏まえてそれをできる限り抑えるように設計されるべきものです。その意味で適正手続において弁護人は安全弁のような役割を果たさなければならないんだろうな、と。いざというときがいつか分からないからこそ、全ての案件で全力を尽くす。それが刑事弁護のあり方なのかなと今は思っています。特に死刑相当の案件では被告人の生命がかかっているわけですから、被告人がたとえ自白していようと死刑を許容していようとできる限りの弁護を尽くす必要があるわけです。

 この発想、修習中にボスの考え方を聞いてからです。それまでの私は刑事弁護なんて、といった感じでしたが、今では常に刑事事件を抱えているような状況です。

 
 だから「学び」ってやめられないんですよ。
 

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